- 深夜勤務がなくて、残業もほとんどない、透析看護師として働けたらワークライフバランスを取りやすくなるだろうな。
でも、未経験で透析看護師になる人は、何歳くらいが多いんだろう。 - 透析看護師になりたいけど、未経験の場合、年齢って何歳まで大丈夫なのかな?
- 覚えることがたくさんあると思うけど、ついていけるかな。
透析未経験で透析看護師になろうとすると、機械操作などがあり業務内容が特殊なため不安に思う方がほとんどです。
私は30代で透析看護師となり、透析だけで計15年以上経過し、今現在も透析室で働いてます。その間、未経験で透析室看護師になって頑張っている人を何人も見ていますし、また、自分が初めて透析室で仕事を始めた時の経験もあります。
この記事は、未経験でも透析看護師になるのは問題ない理由や40代50代だからという理由だけであきらめる必要はないことについてお話しです。
一度透析の技術を身につけてしまえば、今度は転職に有利になります。
透析看護を身につけて、今までとは違うライフスタイルを手に入れませんか?
透析看護師に転職を迷っている方、年齢をネックに感じている方、ぜひこの記事をご覧ください。

この記事の執筆者あこは、執筆時40代後半。
看護師歴25年弱になり、そのうち透析看護師として、20年以上勤めています。
2010年に透析技術認定士を取得。
今も現役透析看護師です。
職場は数回変わっていますが、やはり透析を選んで続けてきました。
【未経験で透析看護師】何歳までに転職するべきか

透析未経験で透析看護師に転職を考える時、一番気になるのは、透析という特殊な職場が自分に向いているのか、新しく覚えることが多く自分はついていけるのかということです。
その次に、何歳までに転職したらいいのかということではないでしょうか?
まず、前者については後述します。
後者の年齢についてですが、何歳までという年齢制限はありません。
しかし、若い方が有利なのは確かです。
ですが、40代50代だからといって諦める必要はありません。
40代50代で未経験で透析看護師として働いている方は間違いなくいらっしゃいます。
ではなぜ、40代50代でも大丈夫と言えるのか
まず、雇う側がどんな人材を求めているか考えてみましょう。
それは、長く勤めてくれて、病院に貢献してくれそうな人を求めています。
そこから考えると、若い方が定年までの時間が長いので、長く働いてくれる可能性が高いです。また、若い方が仕事をしっかり覚えて病院に貢献してくれそうだからではないでしょうか。
しかし、看護師は手に職があり、辞めてもすぐに職があるので他の職種に比べて転職率が高いです。つまり、若いからといって長く勤めてくれる率も他の職種より下がります。
その点、看護師の40代50代というとベテランの域に入り頼りになる存在です。もし、仕事を覚えてくれて、病院に貢献してくれたら病院にとって、とてもプラスになるはずです。
転職は若い方が有利ですから、仕事を覚えて慣れてくれれば、40代50代のベテラン看護師さんは、転職してしまう可能性よりも、長く働いてくれる可能性の方が高いでしょう。こう考えると、やる気があれば40代50代だって未経験で透析看護師になるのをあきらめる必要はないことがわかります。
では、実際に私の身近な実例です。
40代50代で未経験だからといって透析看護師をあきらめる必要は全くありません。
ただし、看護師が数人しかいないような小さなクリニックは即戦力を求めていることが多いので、未経験だと難しいことがあります。
逆に透析経験ありなら、40代50代透析看護師は貴重な存在になるのです。
透析看護師に向いている人

透析室は病棟とも、外来とも違い特殊な環境です。
透析室の看護師は男性看護師も多く、また臨床工学技士もどちらかというと男性の方が多い傾向です。看護師というと女性が多い世界というイメージもまだありますが、男性がクッションになってくれて、女性にとっては女性の職場というギスギス感が少ないことが多いです。
このような方が透析看護師に向いていると思います。
また、「病棟勤務が合わなかった。」「外来勤務が合わなかった。」など、悩んでいる方は透析看護師に向いているかもしれません。
透析看護師のメリット

透析看護師のメリットを5つにまとめました。
ほぼ日勤のみで働ける
透析看護師は、透析自体が昼間透析と夜間透析が大抵なので、日勤と準夜勤の時間帯で働くことができます。
ごく少数施設ではありますが、オーバーナイト透析をおこなっている場合は、深夜勤務になります。
ワークライフバランスを取りやすい
透析治療の時間は決まっているので、残業になることはほとんどありません。
ただ、緊急事態などがあれば、残業になることもあります。残業の割合については、通院の外来透析が多い施設は安定している患者さんが多いのでほとんどないでしょう。
つまり、帰宅時間のずれが少なく仕事以外の活動や、家庭と両立しやすいです。
専門的な知識を習得できる
透析看護師は、ある意味ルーチンワークでほとんど同じ業務の繰り返しです。
同じことを続けるということは、技術を極められ、知識も深くなります。患者さんの指導にも生かせるでしょう。
認定看護師など資格取得を目指せる
透析看護師の経験を積むと目指せる資格があります。
専門性をさらに高めてキャリアアップすることができるのです。
透析技術認定士
透析技術認定士とは、人工透析に関連する業務において専門的な知識を有していることを証明する民間資格です。
受験資格は、以下のとおりです。
- 臨床工学技士・・・2年以上の実務経験
- 看護師・・・2年以上の実務経験
- 准看護師・・・高卒は3年以上の実務経験、中卒は4年以上の実務経験
透析看護認定看護師
透析看護認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する者として日本看護協会によって認定される資格です。
受験資格は、看護師免許取得後、実務研修が通算5年以上、その内3年以上は認定看護分野の研修があることに加え、日本看護協会が認定している認定看護師教育課程(6ヶ月・600時間以上)を終了していることが条件となっています。
そのうえで、日本看護協会の筆記試験に合格すれば認定看護師になれます。
慢性腎臓病療養指導看護師(旧:透析療養法指導看護師)
慢性腎臓病看護現場における看護ケアの質の向上を図ることを目的とし、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践ができる看護師を養成する目的で、日本腎不全看護学会認定資格です。
受験資格は、以下の6項目を満たす者です。
- 日本国の看護師免許を有すること(准看護師は不可)
- 日本腎不全看護学会正会員歴が通算して3年以上あること
- 慢性腎臓病看護領域実務経験が、年度末(8月31日)の時点で通算3年以上あること
- 看護実務経験が、年度末(8月31日)の時点で通算して5年以上あること(慢性腎臓病看護領域実務経験3年以上含む)
- 慢性腎臓病領域の看護実践に関する事例報告を1例以上提出すること
- 認定ポイントを30点以上取得していること
危険手当がもらえる
危険手当とは、主に血液を多く扱う「手術室」や「透析室」で看護師がもらえる手当のことで、感染リスクが高い職場に勤務するともらえます。
透析看護師のデメリット

透析看護師のデメリットを4つにまとめました。
患者や家族との関わりが難しい
透析患者さんは、よく癖がある人が多いと聞きますが、長年通院されて透析環境や生活に慣れていて、看護師よりも詳しいことも多いです。そのためか、接しにくさを感じることもあります。とはいえ、性格は個人個人違いますので、偏見を持たず接するのが良いかと思います。
一般病棟の入院患者さんは回復して退院されていくのですが、透析の場合は回復されていくことはほぼないので、長期のおつきあいになります。透析患者は、透析を一生続けなければならず、長年通院されている方も多いです。そのような背景も念頭に入れて接していくことが大事です。
こればかりは働いてみないと、透析患者さんとの関わりが向いているかどうかは分かりません。
一般的な看護と違う技術が必要になる。(機械操作やシャント管理など)
他の部署から転職しようとすると、機械操作や、透析患者さんの管理など、今までに経験がないことが多いです。
そのため、初めは覚えることが多く、覚えられるかどうか不安に感じる場合があります。大変かと思いますが、慣れて覚えてしまえば、それが財産になります。
透析分野以外への転職が難しい
逆に、透析しか経験がない看護師や、他部署の経験が少ない状態で透析看護を初めて長期で勤めると、透析以外の部署への転職が不安になってしまいます。
透析看護では、専門的な知識を身につけているのですが、一般病棟とはまるで違う業務が多いために起こることです。
しかし、他部署をある程度経験している状況なら不安や問題は少ないでしょう。
同じ作業の繰り返しでストレスが溜まる
透析看護師の仕事は、外来維持透析のクリニックなどは特に、毎日同じルーチンワークがほとんどです。
ルーチンワークが苦にならないなら、問題ないのですが、ルーチンワークが得意でない場合、ストレスは大きいです。
これは、個人差があるので、ご自身で今までの仕事の傾向と照らし合わせて考えてみるのが良いでしょう。
まとめ

40代50代の看護師さんで、ベテランの域に入ってくると、新しい部署に転職しにくいと感じる方が多いです。しかし、何歳までにとか制限を考える必要はなく、年齢をネックに考える必要もありません。
まず、透析看護師のメリット、デメリットなどから、自分が透析看護師に向いているかどうかを考え、向いていると感じたら、求人を探してトライしてみてはどうでしょう。
とは言っても、どんな職場がいいのか、1人では悩んでしまうかもしれません。
周りに、相談できる同僚や知人がいるなら相談してみるのがいいでしょう。
もし、相談できる相手がいなく不安があるのなら、転職サイトなどを利用して相談に乗ってもらいながら求人を探すという方法もあります。
この記事が、一番ベストな働き方ができるためにお役に立てたら嬉しいです。
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