こんにちは、あこです。
看護学士を取得して、スキルアップしたいと考えたことはありませんか?
大卒ナースが増えてきている今、専門学校卒でナースを頑張っている方の中にはキャリアアップを考えている方も多いですよね。
看護師には、大卒ナースと専門学校卒、短大卒などいろいろなナースが働いていますが、大卒とそうでない場合とでは、お給料や待遇に差があったり、就職しやすさなどいろいろな違いがあります。
専門学校卒ナースが大卒と認めてもらうには、看護大学卒じゃないと認めてもらえないという風潮があります。看護大学卒、つまり学士の中でも看護学士を取らなければ認めてもらえないということです。
今回この記事では、看護大学に編入して看護学士を取ることもできますが、積み上げ単位を修得後、学位授与機構を利用して看護学士を取得する方法を、私の体験も交えてご紹介します。
この記事の執筆者あこは、40代現役ナース。
2016年〜2018年放送大学に編入し積み上げ単位を取得後、
2018年8月学士(看護学)を取得した経験者です。
単位認定試験、学修成果レポート、小論文試験全て一度で合格しました。
【看護学士】取得方法。専門学校卒ナースが学位授与機構を利用する場合
この不足している積み上げ単位を取得して学位授与機構に申請する方法を、単位積み上げ型の学士の学位授与制度と言います。
看護学士取得までの流れ
看護学士取得までの流れを、簡単にまとめてしまうと次のようになります。
- 基礎資格を有するかどうかを確認
- 大学、通信制大学などで積み上げ単位の修得
- 学修成果レポートの作成
- 学位授与機構に申請
- 学位授与機構での審査で学修成果レポート合格
- 小論文試験
- 学位授与機構での審査で小論文試験の合格
- 学位取得
基礎資格については、学位授与機構公式サイトを参照してください。
まずは大学選び、必要な積み上げ単位の修得
基礎資格を有していることが確認できたら、積み上げ単位を修得する通信制大学を選びましょう。
やはり働きながらだと、
おすすめは断然、通信制大学です。
通信制大学には、看護学科が今のところないので、積み上げ単位を修得して、学位授与機構を利用するしかありません。
通信制の大学によっては、看護学士取得用のコースが組まれていたりします。
必要な科目を自分で探すのは、複雑なためとても大変です。
コースが準備されていると、選ぶ手間も省け履修しやすくなります。
おすすめの通信制大学についてはこちらの参考記事をご覧ください。
学位授与機構に申請、小論文試験を受ける
必要な積み上げ単位を修得したら、学修成果を作成し学位授与機構へ申請します。
申請時期は毎年、年2回で4月と10月です。
詳しい申請期間については学位授与機構サイトを参照してください。
申請が完了すると受験票が送られてきます。
試験会場は東京地区と、大阪地区の2箇所で実施されます。
4月申請の場合、試験は6月で合否の結果は8月です。
10月申請の場合は、試験は12月で合否は2月になります。
看護学士取得の学習方法
私は、大学の単位認定試験も学位授与機構での試験も全て一度で合格しました。
どうして、そんなにスムーズにいったのか、考えてみると単に効率がよかったのだと思います。
しかし、効率的な学習方法は個人差があり、人それぞれです。
ここでは私個人にとっての効率的だった学習方法についてお話しします。
放送大学での効率良い学習方法
私は、放送大学を選びました。
理由は、低コストと私の場合はスクーリングなしで全てオンラインで学習できたためです。
また、学習センターも全国にあり、単位認定試験も地元で受けることができ便利でした。
私は自宅ではPCで、外出時はスマホでオンライン講義を受けていました。
形態は、音声講義の科目と動画講義の科目の2種類です。
では、どのように学習していたかというと、
ノートは一切作らず、全て教材に書き込んだり、マーカーで線を引いたりして学習。
具体的には
- 講義で話している内容を理解し教材の中から探し出し、マーカーを引きます。
- 教材にない内容を話している場合は一時停止をして、教材のはじにメモとして記入しました。
- 仕上げに一講義が終わる毎に付属の問題を解くという方法です。
こうすることで、大体一度の視聴で、その視聴時間内で頭に入ります。
もちろん、
内容が簡単ということではありません。
持っている集中力を全て動員して講義動画を視聴する
ことは大前提です。
教科によっては、難しいものがあり、何度か視聴し直すこともありましたが、だいたいは一度で頭に入りました。
この、一講義毎に問題を解くとういのがポイントです。
一科目の講義を全部見てからでは、記憶が薄れてしますので。
もし、実行して「そんな方法では、頭に入らないよ💢」という場合は、違う方法を考えたほうがいいでしょう。
なんの変哲も無い普通の方法ですが、単位修得試験の時に周りを見渡すと、かなり分厚いノートにまとめていたりしている方を多く見ました。
みんないろいろ工夫しているんだなぁと思いましたが、
私の場合は、こんな単純な学習方法でした。
学修成果の作成
学修成果は積み上げ単位を修得中より、構想を考えておくと作成しやすいです。
または、単位修得中同時に、作成に取り掛かかるとスムーズでした。
学修成果は看護研究である必要はなく、単位の修得によって培われた学力が,学士の水準に達しているかどうかを審査するための資料です。
したがって「学修成果」のテーマは,すでに単位を修得した授業科目のうち「専門科目」に該当すると判断した授業科目を基礎として設定します。
学修成果の作成については、こちらに参考記事をご覧ください。
小論文試験について
小論文試験は、自分が書いた学修成果のテーマに沿った内容ですので、難易度は高く無いのかなと思います。
なぜなら、そのテーマについていろいろ興味を持って調べたり、本を読んだりしていたので、2問とも無理なく書くことができたので。
小論文試験は個人によって違うと思いますが、私が自分の小論文試験の問題を見て思ったことは、
一問は
学修成果に不足していた内容、または付け足した方が良いと思われる内容について記述を求める問題
だったと思います。
もう一問は
全体を通して、内容を把握しているか確認のための記述を求める問題
だったと私は個人的に解釈しました。
看護学士を取得して思うこと
私は特に必要に迫られて、看護学士を取得したわけではありませんが、新しい情報も得ることができて、とても良かったと思います。
特に苦労したと思うことは、学修成果レポートのテーマを考えるときです。
悩んだ末、現在の仕事内容とは、離れた内容を選びました。
私のナース友達のお話ですが、職場環境が大卒ナースの割合が多く、目に見えない壁のようなものを感じて30歳代の時に学位授与機構を利用して看護学士を取得しました。
その彼女は、一番良かったことはこんなことだと言ってました。
自分自身の中で自信がつき、こころのどこかにあった劣等感のようなモヤモヤしていたものがなくなり、スッキリした!
また、彼女は働いている職場に、看護学士を取得したことを報告したら、キャリアアップをしたことを認められて、お給料が少しアップしたようです。
看護学について学習し直したい、新しい情報を習得したいと考えているなら、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
私が看護学士を取得するにあたって、とても参考にした本があります。
特に、この「ナースがもっと簡単に看護大学卒になれる本」は、この一冊だけで対策ができてしまうくらいに詳しく書かれた本で、おすすめです。
*2023年1月27日 更新情報*
文末でご紹介している「短大・専門学校卒ナースがもっと簡単に看護大学卒になれる本」が改訂され今度は3部構成で発行されます。その2巻にあたる本が2022年12月5日に発売されました。
まずは、こちらの【最新版】をおすすめします。
通信制大学を利用して働きながら看護学士を取得する方法と合わせて、看護学士を取得して大卒になるメリットや看護師のキャリアアップについて、こちらのまとめ記事もご覧ください。