学修成果レポートのテーマ、何にしたら良いだろう。
全く思いつかない。
何でも良いと言われても、適当に考えるわけにはいかないし・・・
こんな悩みでお困りではありませんか?
本記事では、学修成果レポートのテーマ選びのヒントを、私自身の実際の学修成果レポート作成経験も交えて解説します。
学修成果レポートのテーマ選びのヒントをお探しの方は是非最後までご覧ください。
この記事の執筆者あこは、40代現役ナース。
2016年〜2018年放送大学に編入し積み上げ単位を取得後、
2018年8月学士(看護学)を取得した経験者です。
単位認定試験、学修成果レポート、小論文試験全て一度で合格しました。
尚、学修成果レポートの書き方については、こちらの記事も本記事と併せてご覧ください。
【テーマ選びのヒント】学修成果レポートを完成させるために
積み上げ単位を修得して、「さあ、学修成果レポートにとりかかろう」では当たり前ですが遅すぎます。
では、いつごろから考えるのが良いのでしょうか。
それは、大学で学習を始めた時から念頭におき、「良いテーマがないかな」と常に目を光らせているくらいがベストです。
まずは、どの分野にするかを方向付けていき、情報収集をしながらテーマを絞っていきます。
その過程でのおすすめの考え方についてまとめました。
個人的にも興味があるテーマを選びましょう
ナースとして興味があるテーマを考えるのはもちろんのことですが、個人的にも興味があるテーマを選ぶのが近道です。
その方が、調べた内容を苦労して覚えようとしなくても、個人的にも興味があるテーマであれば、自然と頭に残っています。
興味があるので、どんどん調べたくなってきます。
そして、周辺知識も自然に幅広く網羅されていくでしょう。
学修成果を書き上げ合格した後の小論文試験を受ける時も、個人的にも興味がある内容であれば、幅広くなった周辺知識の中から無理なく回答することができるのです。
私の選んだ学修成果レポートのテーマ
私は、『発達障害』というテーマを選びました。
なぜ『発達障害』というテーマを選んだかというと、積み上げ単位の講義の中で印象に残ったことであり、身近に似たような特性を持つ人がいて、なおかつ自分も同じ特性があると感じたので、その謎を突き詰めてみたかったというのが、本当の理由です。
この個人的にも興味があるというのがポイントです。
例えば、小児科分野のテーマを選んだ場合、ナースとして日常の看護の中で興味がある又は疑問に思うテーマがあったとして、それが自身の子供や身近な人の子供に対しても当てはまり、突き詰めてみたいと思うテーマ。
だったり、
例えば、老人看護や介護に関するテーマを選んだ場合、ナースとして日常の看護や介護のなかで興味がある又は疑問に思うテーマが、自身や身近な人が家族の看護や介護をしていて、ぶち当たる壁や疑問、興味があることと重なり突き詰めてみたいと思うテーマ。
これが、個人的にも興味があるということです。
学修成果レポート|テーマ選びのヒント
それでは、どんな分野がいいのか。
少しでもヒントになればと思い案をあげます。
まずは、今までの勤務先や学生時代に取り組んだことのあるレポートや、研究をヒントに学修成果としてまとめて作成する方法です。
このようなものがあれば、ほぼ編集することがメインになってくるので短期間で完成できるでしょう。
看護研究を利用する際は、注意点などがありますので、新しい学士への途を確認してください。
学修成果レポートの作成にあたって苦労する一つに情報収集が挙げられます。
私が選んだテーマ『発達障害』は取り上げられるようになってから歴史が浅く、書籍も少なかったです。
インターネットの情報も集めやすくはありませんでした。
海外では進んでいて情報も多いようなのですが、英語で情報を集める能力はありませんでした。
つまり、情報が集めやすいテーマを選ぶのも、難易度を下げるポイントになってきます。
そう考えると、高齢者の在宅療養について、家族との関わり方や地域看護などはどうでしょう。
日本は超高齢社会なので、これからもっと高齢者看護や在宅医療に関する問題が増えてくるため、情報はあらゆるところに豊富にあります。
書籍やインターネットからも情報が集めやすいですね。
次のヒントは、制度や資格に関することです。
看護師資格でも、看護師と准看護師があります。
さらに、認定看護師や専門看護師、診療看護師という高度なレベルの看護師もいます。
制度では、介護保険制度や医療制度など。
制度や決まりに関するテーマなら、情報は豊富です。
いちばん大事なことは、どんなテーマを選んだとしても、看護の視点からみた『テーマ』について考えるということです。
ただ単に、選んだテーマについて、調べて述べたとしても看護の視点が入ってないと認められません。
新しい学士への途に次のような文があります。
「単に統計や調査の結果を述べただけのもの」,「事例研究等において事実の推移を単に記録 しただけのもの」,「文献等を単に要約しただけのもの」,「外国語の論文等を単に翻訳しただけ のもの」など,「あなた自身の考察や意見がないもの」や「主張や感想を根拠なく述べただけの もの」は,この制度におけるレポートの内容としては不適切です。
学位授与申請案内 令和4年度版
学修成果レポートとは
そもそも、学修成果とはどういうものでしょうか。
新しい学士への途によりますと、
当機構では,学士の学位取得を希望する者の学力が,学士の水準に達しているか否かを審査するための資料として「学修成果」の提出を求めています。
学位授与申請案内 令和4年度版
「学修成果」とは,学位の取得を希望する専攻の区分に即した特定のテーマ(課題)につい ての学修の成果をいい,テーマはあなたがすでに単位を修得した授業科目のうち「専門科目」 に該当すると判断した授業科目を基礎として,自ら設定します。
学位授与申請案内 令和4年度版
つまり、学修成果レポートは学力が学士の水準に達しているかを審査する資料なのです。
ですので、看護研究である必要はなく、実体験をもとに書かなければいけないということでもありません。
テーマは単位を修得した授業科目のうち専門科目に該当する科目を基礎として設定します。
学修成果レポートのテーマ選びで気をつけること
学修成果レポートを作成する際には、倫理的配慮が必要になります。
具体的な内容については、長い文章になってしまうので、新しい学士への途を参照してください。
人を対象とする場合(アンケート調査も含めて)どのような倫理的配慮をしたかを明記しなくてはいけません。
つまり、倫理的配慮をしなくてはならないものは、難易度をあげてしまいます。
できれば、人を対象とする調査などは避ける方がおすすめです。
データの捏造や改ざんも不正行為となります。
参考文献や引用するものを選ぶ際は、元となる情報源が信頼できるものを選びましょう。
しっかりしていない情報源を選んでしまうと、データの正確性が問われてしまいます。
書籍を選ぶ場合は、簡単にいうと真面目なものを選ぶのをお勧めします。
医学雑誌を抜いて雑誌や小説などは不向きかもしれません。
インターネットから情報を得る場合は、さまざまな情報があるためソースがしっかりしたところを選ぶ必要があります。
個人ブログや情報源がはっきりしないものは避けましょう。
まとめ
これまで、学修成果レポートのテーマ選びや、作成にあたっての注意点など述べてきました。
学修成果レポートのテーマ選びは、一番と言っていいほど重要なところです。
選んだテーマによって、全てを左右してしまいます。
学修成果テーマ選びについて、いちばん伝えたいことは『個人的にも興味があるテーマを選びましょう』です。これまで色々書きましたが、一番優先的に考えることです。
学修成果レポートを作成する際は新しい学士への途に目を通しておきましょう。
最初に規定や注意点を把握し、失敗しないテーマ選びをしてくださいね。