看護師が履歴書を書くとき、一番悩むのが志望動機ではありませんか?
実際、『他の求人と比較して条件が自分にマッチしていた』とか、『家から通いやすい』という理由も多いのではないでしょうか。
しかし、そのまま正直に志望理由として書いてしまうと、あまり印象が良くありません。
また、看護師経験が少ない場合や、転職が多い場合など、何を書いていいか悩んでしまいますよね。
面接や書類選考の際、志望動機は重視され合否を左右する大きな要素となります。
ここで、どのようなアピールをできるかがポイントです。
本記事では、看護師履歴書の志望動機が思い付かないなどのお悩みを解決できるテンプレートやヒントと合わせて、書いてはいけない注意点まで解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者あこは、看護師歴約20年になります。
今でこそ安定して働けるようになりましたが、
以前は転職が多く履歴書を書くのも大変でした。
しかし、志望動機の書き方のコツのようなものを見つけて、
転職がうまくいくようになりました。
【志望動機テンプレート】もう悩まない看護師履歴書

私はいつも次の3部構成で志望動機を書いています。
まずは、最初に『私はこういう理由で貴院を志望しました。』と主張してしまうのです。
最初に主張してしまうことによって、全体の文章がスッキリしますし、わかりやすくなります。
この最初に答えを主張するという形は、相手に伝わりやすくいろいろな場面で応用することができます。
例えば、面接で何か意見を聞かれた時にも、『私はこう思います。なぜならこういう理由だからです。』という形で答えるとスッキリすると思います。
私はブログを書く際にも取り入れている書き方です。
この形で記入するようになってからは、そんなに多く悩むことは無くなりました。
ではそれぞれ具体的に見ていきます。
結論(志望理由)
例文:私は〇〇という理由で貴院を志望いたしました。
この〇〇に入る理由についてですが、病院理念への共感、もしくはその病院で積める経験、その病院の強みとしている特徴などを理由にするのがベストです。
まずは、志望している病院やクリニックなどの情報をホームページなどで集めて、熟知しましょう。
その中から、志望理由に当てはまるところを探すことが大事です。
具体的な理由
例文:私は今まで〇〇の経験を積んできました。今まで、〇〇の看護感を念頭に置いており、貴院の〇〇に共感しております。
具体的に、貴院のどんな理念に共感しているか、貴院のどんな特徴に魅力を感じているかを自分の経験や看護感と結びつけて説明します。
この自分の考えと結びつけた文にするところがポイントです。
ここを省いてしまうと、ありきたりの内容になってしまいます。
勤務経験が短い場合は、『私はこういう看護感を持って患者様と接してまいりました。』というふうに表現してもいいでしょう。
まとめ(どう働きたいか)
例文:貴院に入職できた際は、患者様に貢献できるよう努めてまいります。
最後に締めの言葉を書きます。
ここで書く文は、入職後どのように働いていきたいかということです。
ですので、『学ばせていただきたい』とか『キャリアアップしたい』という文で締めてしまうと、受け身的に捉えられたり、キャリアアップの場に使いたいように聞こえてしまうので、最後に貴院で貢献したいというようにまとめるのがいいでしょう。
例えば、『〇〇の学びを深め、患者様に貢献できるよう努めてまいります。』とか『キャリアアップし、患者様に貢献できるよう努めてまいります。』という感じです。
看護師の志望動機ポイント7選

志望動機を考えるにあたって、押さえておきたいポイントを7つにまとめました。
それでは一つずつ見ていきます。
誤字脱字がないかチェック、自筆で丁寧に書く
とても基本的なことですが、履歴書全体に言えることです。
誤字脱字があると、仕事に対しても適当なところがあるのではという印象を与えかねません。
また、字はできるだけ丁寧に書くのがマナーで相手への敬意にも繋がります。
180字くらいが見やすくて、バランスが良い
あまり、短くても熱心さが伝わりませんし、あまり長くても字が小さくなってしまい読みづらいし、バランスが悪くなってしまいます。
ポジティブな表現を取り入れる
ネガティブな表現はポジティブに言い換えて表現するのが、印象がいいでしょう。
初対面の人と話す時も、ポジティブなことを話しますよね。
面接も人対人なので、良い印象を心がけましょう。
志望先の情報を集める
志望動機に盛り込むためにも必要ですが、面接でスムーズに答えるためにも病院の特徴などは頭に入れておきましょう。
- 病床数や患者数、職員や看護師数などの基本情報
- 病院が力を入れている分野
- 看護師募集の求人票の募集条件などの内容
などは基本です。
長く働きたいことをアピールする
特に、短期間で転職が多い場合など、アピールした方が良いポイントです。
志望動機の最後のまとめのところなどに盛り込むと良いでしょう。
もし、志望動機に盛り込めなかった場合は、面接の際に長く働きたいことをアピールできると良いですね。
どのように働きたいか(自分の強みを生かして貢献したい、など)
志望動機の最後のまとめの部分で、(自分の強みなど)を生かして貴院での看護に貢献したいという内容にする。
例文:『今までの〇〇の経験を生かして、貴院での看護に貢献したい』
自分を採用することで、病院にとってプラスとなることをアピールするよう心がける
志望の病院が欲しい人材を病院の理念や看護方針、求人票などから予想して、自分を採用すると貢献できるとアピールする。
ストレートに表現するのは難しいですが、この気持ちを持って志望動機を考える。
看護師履歴書で志望動機に書いてはいけない注意点

看護師が履歴書を書くときに、書いてはいけない注意点も押さえておきましょう。
次の6つにまとめました。
一つずつみていきます。
病院の教育体制を理由にしない
病院の教育体制を理由にしてしまうと、病院の教育頼みで自主的に学んでいく姿勢がないと思われてしまいます。
もし、教育体制がしっかりしていることを書く場合は、教育体制がしっかりしていることにより、結果的に患者様のより良い看護に繋げていきたいという内容なら良いでしょう。
雇用条件や立地を理由にしない
実際そうでも、雇用条件や立地を理由にするのは控えましょう。
なぜなら、希望の立地条件や雇用条件が合えば他の病院でもいいのでは?と思われてしまいます。
ネガティブ表現は避ける
前向きで良い印象を与えるために、ネガティブで後ろ向きな表現は避けるのがベター。
ネガティブな表現は、ポジティブな表現に言い換えましょう。
受け身の印象を与える内容
『勉強させていただきたい』『学ばせていただきたい』などの表現は、謙虚に見えますが受け身の印象を与えてしまいます。
病院側は、自主的に動いて病院の即戦力となってくれる人材が欲しいと思っているので、受け身の印象を与えるのは、マイナスになってしまいます。
例文をそのまま使わない
例文は誰にでも当てはまる内容が多いので、ネット検索で見つかる例文をそのまま使用すると病院側に例文を使ったうわべだけの文章と見抜かれてしまうことがあります。
例文は参考程度で、自分にあった表現に変えましょう。
嘘をつかない
嘘をつかないというのは、当たり前すぎますが、大事なことです。
もし、事実と違うことを書いたら面接の際の質問で答えられなかったり、入職後にバレて働きづらくなったりするかもしれません。
自分を大きく見せようと表現するのも面接官に見透かされてしまう可能性があります。
まとめ

今回の記事のまとめです。
これまで、看護師の志望動機テンプレートと志望動機7つのポイント、志望動機に書いてはいけない注意点について解説しました。
テンプレートは結論(志望理由)、具体的な理由、まとめの3部構成です。
志望動機の7つのポイントは、①誤字脱字のチェック、②180字程度で書く、③ポジティブな表現で書く、④志望先の情報を集める、⑤長く働きたいことをアピールする、⑥どのように働きたいか、⑦自分を採用すると病院にとってプラスとなることをアピールする、でした。
志望動機に書いてはいけない注意点は、①病院の教育体制を理由にしない、②雇用条件や立地を理由にしない、③ネガティブ表現は避ける、④受け身の印象を与える内容、⑤例文をそのまま使わない、⑥嘘をつかない、の6つでした。
履歴書は、志望先の病院が一番最初に目にする自分の情報です。
ここで、良い印象を与えることが成功への第一歩になります。
ですので、これくらい真剣に志望動機を考えると、希望通りの転職ができて、転職後も働きやすいでしょう。
『実際は志望動機なんて、ほとんどありません。』というのが本音でも、真剣に考えると今後の働き方や、自分の気持ちが良い方に変化するかもしれません。
ぜひ、あなたの熱意が伝わる文章を考えて、転職を成功させましょう。
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